【Charge】SPECIAL INTERVIEW ~PKCZ(R)~

PKCZ_360_ALL_170712●まずはPKCZ(R)が結成された経緯を教えてください。
DJ MAKIDAI「きっかけはHIROさんのお声がけによるものでした。そもそも僕ら3人は同い年で、それぞれ以前から顔なじみの存在でした。僕とVERBALくんは昔からいろいろな現場で顔を合わせていて、VERBALくんが主催のイベントにDJとして呼んでもらったりもしていました。また、僕がEXILEになる前にJ Soul Brothersとして活動していた時、m-floのVERBALくんとは同じレーベルのレーベルメイトでもありました。僕とDARUMAとはそのJ Soul Brothersのさらに前身となるJ.S.B. Undergroundというグループで同じメンバーとして活動していた仲間で、もう20年以上のつき合いになります。僕らに共通するのは、クラブ・シーンで育ったということと、90年代のHIP HOPに大きな影響を受けてきたという点です。そして、そんな僕らの憧れであるHIROさん。この4人がチームでやったら何か面白いことができるんじゃないかというHIROさんのお声がけのもと、PKCZ(R)というユニットが始まりました」

●なるほど、そういうことだったんですね。具体的にはどんな活動から始められましたか?
VERBAL「2014年7月から何度かクローズドでプレ・イベントを開催しました。10月には横浜アリーナでハロウィン・パーティもやりましたね。あとは、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのシングル「O.R.I.O.N.」のミュージックビデオにも出演させてもらいました。その当時は、まだコンセプトもそこまで定まっていなかったのですが、まずはイベントをやろうということになりました」DJ DARUMA「2015年にやったプレ・イベントには、もうAfrojackがDJとして参加してくれていました」

●2017年4月28日にPKCZ(R)として初めてのオリジナル音源となるシングル「PLAY THAT feat. 登坂広臣,Crystal Kay, CRAZYBOY」が配信でリリースされました。こちらは振り返るとそんな楽曲だったと思いますか?
DJ MAKIDAI「まさにPKCZ(R)のアンセム的な1曲で、これまでに自分たちがステージの上で一番多くプレイしている曲です。この曲に合わせて「PKCZ!」というお客さんとのコール&レスポンスもステージで何度もやらせていただきました。先ほどもおっしゃっていただいた通り、この曲が僕らにとって記念すべき最初のリリース曲となりました。曲自体はPKCZ(R)を結成して間もない頃にもう作られていて、この曲があったからこそ、その後のいろいろなことが広がっていって、このアルバムにもつながっていったという感じです。まさに僕らPKCZ(R)にとっては、DJが最初に〈Play That〉と言って曲をドロップしてパーティを始めるような、そんな意味合いの曲になりました。制作に関しては、Afrojackさんがサウンドプロデューサーとして参加してくださって、僕らといろいろすり合わせをしながらサウンドを作っていただきました」

●そしていよいよ8月2日に1stアルバム『360°ChamberZ』(スリーシックスティ・チェンバーズ)がリリースされます。このアルバムは、どんな想いで制作されましたか?
DJ MAKIDAI「先にPKCZ(R)としてデビューしつつも楽曲はリリースせず、イベントを中心にやっていくというのは、他にはあまりないパターンなのかもしれませんが、逆にそのおかげでいい意味でいろいろとトライをさせてもらえたと思っています。そうして今までやってきたことをひとつの形にまとめたいという想いが、まずは一番にありました。あとは、やっぱり作品を出してPKCZ(R)の楽曲として認識していただくことで、その後のDJプレイもより盛り上がります。アルバムには新曲のMVが3本収録されていて、こちらもたくさんの方に観てもらったりもすることで、海外を含めいろいろな方々とつながれるチャンスが増えます。やっぱり自分たちはわかってもらっているつもりでも、意外と伝わってないことも多いので、こうしてきちんとフィジカルとして形に残すことが大切なのかなと感じました。そこで今までやってきたイベントであったり、ヒト&モノ&コトをミックスしてクリエイティヴなことを生み出すという僕らの活動の集大成的なアルバムを作ろうということになりました」

●『360° ChamberZ』というタイトルの由来は?
DJ DARUMA「さきほども出ましたが、Wu-Tang Clanの『Enter The Wu-Tang (36 Chambers)』というアルバムからインスパイアされています。“全方位的な”という意味合いも込めて“360°”とつけました。もちろんWu-Tangのあのアルバムが好きなんだよと伝えたい気持ちも込められています

●2曲目に収録されたアルバム収録曲「Cult Of Personality feat. EXILE SHOKICHI」では、EXILE SHOKICHIさんが参加されています。この楽曲はどのように制作されたのでしょうか?
VERBAL「(EXILE)SHOKICHIくんと、どんなものを作ろうかと話をする中で、「SHOKICHIくんがこんな感じの曲を歌ったらかっこいいだろうし、普段とも違っていいんじゃない?」というイメージが出てきて、そこから彼が曲を書いていきました」
DJ DARUMA「制作のためにみんなで一緒にスタジオに入ったよね」
DJ MAKIDAI「あの時のSHOKICHIの集中力はヤバかったです」
VERBAL「実際「こういうメロディを書くんだ!?」という発見もありました。あと「Cult Of Personality」という言葉には、実は元ネタがあるんです。言葉自体もかっこいいしトラックにも合うよねということで、タイトルになりました」
DJ MAKIDAI「海外の大きな野外フェスとかで流れる場面が思い浮かぶ曲というイメージもみんなで共有していました。そうやってステージをイメージしながら作っていったので、リリックも壮大な感じになっています。その後、SHOKICHIは歌入れを一度したのですが、「いや、もうっちょっといけますよ」ということで、もう1回録り直してくれました。それもよく覚えています」
VERBAL「曲に関しては、Aメロ→Bメロ→サビというような詰め詰めの感じにはしない方がいいのでは? という話もしましたね」
DJ DARUMA「結果的にクラブでかけてもダンスフロアでしっかり機能する曲になったと思います」

●9曲目に収録された「ROAM AROUND feat. GENERATIONS from EXILE TRIBE」は、どういった楽曲に仕上がりましたか?
DJ DARUMA「この曲は、ハウスのグルーヴを備えつつもちゃんとトップライン(メロディ)がついているものにチャレンジしたいというところからスタートしました。その頃にMura Masaというアーティストの曲をめちゃくちゃ聴いていたんですが、そのMura Masaがスティールパンという打楽器を印象的に使っている曲があったんです。そこから、ハウスミュージックのなかにスティールパンをうまく入れられたらかっこいいんじゃないかということになり、この曲が生まれました。この曲でもSAKURAさんにトップラインをつけてもらい、PKCZ(R)のみんなに聴いてもらった後に、GENERATIONSに提案しました。わりとその段階からすでにMVのイメージもありました。GENERATIONSとハウスってあまりイメージがないかもしれませんが、だからこそ逆にPKCZ(R)との曲でチャレンジしてもらいたいという想いがありました」

●そして、全11曲の収録に加えてCD購入者特典曲として「BED ROOM feat. CRAZYBOY, 登坂広臣」がダウンロードできるコードが封入されます。こちらの楽曲の印象はいかがですか?
DJ MAKIDAI「今回のアルバムの客演陣では登坂とCRAZYBOYの登場回数が最も多くて、この曲にもふたりが参加してくれています。曲としては、これまでPKCZ(R)のイベントでリアルにやってきた楽曲です。夏をイメージさせるような登坂のヴォーカルと切ない感じのメロディラインが乗っていて、でもそこにはきちんとグルーヴも入っているという曲です」
DJ DARUMA「曲調としてはトゥワーク的と言いますか、ムーンバトン的と言いますか。トラックにふたりのかけ合いが超マッチしてグルーヴィーに踊れます」
DJ MAKIDAI「これがボーナストラックとして入るというのは、豪華だと思います」
DJ DARUMA「SNSでも、この曲をアルバムに入れて欲しいというファンの方達の声がかなりありました」
DJ MAKIDAI「僕としてもめちゃくちゃ好きな曲です」

●今後、PKCZ(R)のこんなところに期待してもらいたいという想いを教えてください。
VERBAL「僕らの音楽やイベントに触れた人が新しい世界への突破口を見つけられるような、そんな活動に期待していただければと思います。例えば、今回のアルバムにしてもいろんなジャンルの要素が散りばめられているだけでなく、海外の方を含め多くのアーティストやプロデューサーが参加しています。そこから「あ、こんなプロデューサーがいるんだ、他にどんな曲を作っているんだろう?」などと積極的な関わり方をしてもらえたら嬉しいですね。なんとなくいいなと思ったら、ちょっと調べてみて、他の曲なり人なりジャンルを掘ってみるというような聴き方です。今はiTunesやYouTubeで検索すれば、その周辺にある音楽がどんどん出てきますしね。そうやってちょっと能動的に音楽を聴いてもらうことで、僕らの意図もいろいろ伝わるでしょうし、それにより僕らの楽曲自体もより深く楽しんでもらえると思います」
DJ DARUMA「それがまさにPKCZ(R)というユニット名=〈本能と知識の部屋〉に込めた想いでもありますよね。僕たちに触れてもらうことで、次の世界の扉を開ことにつながればいいなと常に考えていますので、ぜひそういった部分に今後も期待してください。


 

『360° ChamberZ』
2017年8月2日(水)発売
LDH MUSIC
[CD+DVD] XNLD-00360/B ¥4,000(税抜)+税
【公式HP】www.pkcz.jp/

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